こんにちは! ユメメです^^
今回は『メタ認知で <学ぶ力> を高める』 という本について書いていきたいと思います。
このような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか?
情報が溢れ、更新されていく現代。私たちは一生学び続ける必要があるでしょう。
情報は増え続ける一方「時間」というリソースが有限である以上、より効率的に学びたいと考えている方は多いと思います。
今回は「学びを効率化させたい」と願うすべての人に向け、メタ認知のとはどのようなものか?
学びを効率化させる研究2選を紹介した内容となっています。
この記事を読むことで「学習すること」を体系的に学び、理論に裏付けられた学習法を身につけることができるでしょう。
ぜひ、毎日の学びをほんの少し効率的にしてみませんか^^
それでは、始めていきましょう!
目次
チャート1 メタ認知とは何か?
この本のタイトルにもある「メタ認知」とは?
心理学でいうところの「認知」とは、見る、聞く、書く、読む、記憶する、考えるなど頭を働かせること全般を指します。
「メタ」とは、ギリシャ語に由来する接頭語であり、「高次の」「より上位の」「超」といった意味です。
従って「メタ認知」とは、「認知についての認知」ということができます。
例えば「何かを覚える」ということは認知であり、「どのようにしたら覚えられるか?」や、「どうしたら思い出せるか?」といったことに焦点を当てているのがメタ認知です。
これを「学習」に当てはめてみると、「どうしたら効率的に学習することができるか?」や「どうしたら学習したことを思い出せるか?」といったことを考えるのがメタ認知です。
つまり、認知をさらに1段上から捉えた思考が「メタ認知」ということなのです^^
チャート2 構造を知る
学習に役立つメタ認知的な知識を持っている人ほど学習を効率的に進めることができます。
逆に、「メタ認知を働かせて学習しよう」と思っていても、メタ認知の知識を持っていない人の場合、肝心の知識がないためメタ認知を働かせることができません。
一般的に言われている「勉強中にはクラシック音楽を聴くと良い」や「英単語を覚えるには壁に付箋で貼り、常に目につくようにすると良い」など、学習にとって良いことを実践している方は多いかと思います。
実践しないよりも実践した方が効果を高められるのはその通りですが、
ここからさらに効果を高めるためには「方法」だけではなく「構造」を理解する必要があります。
メタ認知を活用した学習とは、単純に「●●をこうしよう」という方法を実践するだけではない学習方法です。
構造を理解してメタ認知を活用しようという意欲や意識を働かせる。「なぜそうすることが良いのか?」を理解することで心理学的な根拠に基づく行動が可能になるということです。
人によって解決したい課題は多種多様です。
心理学的な根拠を理解していればメタ認知の効用を納得して活用することができ、人それぞれの課題に応じて適用していくことが可能になります。
進められた学習方法をただ単に実践する人、メタ認知を活用しながら学習する人では大きな差が生まれそうですよね^^
では、メタ認知を働かせるための具体的な知識とは、どのようなものがあるでしょうか?
以下に見ていきましょう!
チャート3 ヤーキンズ・ドッドソンの法則
学習では何かを記憶したり、問題を解くということに目が行きがちですが
「学習をしよう」ということ、それ自体は見逃されがちです。
ヤーキンズ・ドッドソンの法則は覚醒レベルのコントロールについての研究です。
この表は、頭を使う作業は適度な緊張感のもとではパフォーマンスが向上する。という結果を示しています。
例えば図書館やカフェなどで勉強すると家で勉強するよりも捗るという人もいるかと思います。
周りの環境による緊張度合いは個人によって異なるため、すべての人に当てはまることではありませんが、学習を効率化させるためには普段とは違う場所や普段とは違う文房具を使うなど、一定程度の緊張状態を作ると良いでしょう。
カフェで集中できていた方はカフェが自分にとって適度な緊張状態を得られる環境だったということです。
集中できないという方は、ぜひこのグラフを思い出し、自分にとっての最適な緊張レベルを見つけてみてはいかがでしょうか?
チャート4 究極の集中状態『フロー』
何かに夢中になっている時には時間や空腹を忘れて取り組んでいる。このような経験はありませんか?
チクセントミハイはこうした状態をフローと呼びました。
フローの状態に達すると作業は効率化し、活動が全く苦にならずになり、むしろ、いままで苦痛であった活動が楽しいものにすら感じられます。
苦痛な作業に対して自分の意志の力を使って取り組むのは辛いことです。嫌な作業をすべてフローの状態で処理できたとしたら。
フローを自分の意志でコントロールする手段があったら素敵ですよね?
チクセントミハイはフローの状態になるための条件として以下の3点を挙げています。
- 活動に明確な目的がある。
- 活動の難易度と自分の能力のバランスがうまく取れれいる(活動が易しすぎず難しすぎない)。
- 活動に自分にとっての本質的な価値がある。
学習においてもフロー状態を意図的に作り出すことができれば、全く努力を要さず、苦痛も感じず学習を進められます。
例えば、資格の勉強になかなか集中できない。終わらせないといけない仕事が捗らない。
このような悩みのある方は取り組みを始める前に
自分にとってその活動にはどのような目的があるか?その日はどのレベルまでの成果を出せば良いか?その日のうちに達成できる目標設定になっているか?
を一度考えてみてはいかがでしょうか?
ぜひ、フロー状態の条件に合致するような動機付けや難易度の見直しをしてみてください^^
最後に
今回は『メタ認知で <学ぶ力> を高める』について紹介しました。
以前「ニュータイプの時代」という本を紹介した際、世界はVUCA化していると書きました。
変化の激しい現代においては学び続けることが必要。
学びや仕事を効率化させることがよりいっそう価値を持つのです。
ではどのようにしたたら加速化させることができるのか?
それに対する答えのひとつとして「メタ認知」という視点から「学習」を考えてみたのが今回の記事です。
学習量を増やすことはもちろん重要ですが、学習の方法そのものを改善することでさらに効率化することができる。これは仕事にも応用できることです。
日々の仕事や学校で自分の学びの時間を取れないという方、さらに学びの質を高めたいと思っている方にとってこの記事が少しでもお力になれたら嬉しいです^^
過去にVUCA化する世界について書いた記事へのリンクを貼っておきます。
気になる方はこちらの記事も併せて読んでいただけると、学びを効率化することの必要性が理解できるかと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
by ユメメ (╹◡╹)
なかなか勉強が捗らない。なかなか集中できない。